こんばんは★
先日12日(月)の「発達障害者等相談支援従事者育成研修」の講演“「生きづらさの言語化」から見えてきた支援”で、会場の皆様からいただきましたご質問にお答えします。
本日は、講演当日にご質問があった「親御さんの障害に対するスタンスの変化はどうでしたか?」、このご質問にお答えさせていただきます。
Q.親御さんの障害に対するスタンスの変化はどうでしたか?
A.障害を言い訳にしないこと、改善しようという努力を見せることでだんだんと変化しました。
発達障害(ADHD)と診断され、一番最初に両親に話しました。
やはり両親はびっくりしましたが、同時に「認めたくない」という気持ちもあったのだと思います。
「それは苦手やできないことへの言い訳・逃げ。障害のせいにするな」と言われました。
そう言ったことから、理解してもらえなかったことで苦しんだ時期もありましたし、YouTubeに動画投稿や講演などの活動にも「そういうことを言ってまわるのは恥ずかしいことだからやめてほしい」とあまり理解を示していませんでした。
しかし一方で、理解が得られなかった時期でも両親は、自分には内緒でTVで放送されている発達障害の番組を録画して、暇をみては勉強していたようです。
両親は子の障害を認めたくないという気持ちは多少なりともあるのでしょうけど、子が考えていることを理解しようという気持ちはあったのではと思います。
母親はひとしきり勉強したうえでかはわかりませんが、
「自分に合った方法とかで苦手なことをできるように乗り越えてけば、発達障害ってどうってことないがいね」と言っていたのを覚えています。
自分の親としては、自分の子どもが発達障害であったとしても、自分で苦手なことを乗り越えることが、うまくできれば障害あろうがなかろうが関係ないというわけだったのだと思います。
問題だったのは、自分の取り組みや姿勢。
実際にどんな活動をしているのかをきちんと説明したり、工夫を通して苦手なことにも取り組み姿勢で、徐々に理解が得られるようになりました。
以上のことから両親としては、
「なんでも障害のせいにするのは、逃げ・甘え」というものから、
「もし障害があるとしたら、自分で苦手なことやできないことを改善できれば、認める認めないはどちらでもいい」というスタンスに変わったようです。
大人の発達障害を明るく語る会・ここらぼ
水戸 勇佑